in the place...

in the place...(現場で) また、いつか会う人のためにも、これから出会う人の為にも、そんな出逢ったときの話のネタにして欲しくて・・・。 全ては、in the place.現場で起きています。

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The another story of ...#8

「――夏だあああああ!!!」

「――海だあああああ!!!」

「……暑いんだぁぁ…………」

ズルッ

「――もう!なんだよのび太!ノリが悪いぞ!」

「そうだぞのび太!ジャイアンの言うとおり!」

「久々の海なんだよ……日射しって、こんなに痛かったっけ……」

この日、僕はジャイアンとスネ夫と、海に来ていた。
発案者は、もちろんジャイアンだ。
なんでも、仕事はそれなりにストレスが溜まるとかなんとか。で、僕達が誘われたわけだ。

「夏は暑いの!これでいいの!」

「よっジャイアンっ!夏男っ!」

「……ほんと元気だね、二人とも……」

この二人が、ここまで元気がいいのには、理由がある。
それは……

「――よっしゃああ!!スネ夫!!行くぜぇ!!

「おう!」

「「目指すは、ビーチのお姉さんっ!!!」」

二人は、僕を置き去りにして走っていった……

「……まったく、もう……」

「――お姉ぃっさぁあん!!暇ぁあ!?」

「あ、忙しいので」キッパリ

「あ……はい……」

(また撃沈か……)

これで、ジャイアンとスネ夫は、本日5敗目。いい加減諦めればいいのに。

「ねえねえジャイアン、スネ夫。もういいだろ?3人で遊ぼうよ」

「何が楽しくて、男だけで楽しまなきゃいけないんだよ!!」

「そうだぞのび太!男だけのグループなんて、周りをも不幸にするんだぞ!?」

「だ、だったら、誰か連れてくればよかったのに……」

「それじゃ面白くない!!」

「えええ……」

「いいから、のび太も誰か探してこいよ!」

「ええ!?ぼ、僕が!?」

「当たり前だろ!ほら、頑張ってこい!」

「……そりゃないよぉ……」

とぼとぼと、浜辺を歩く。
照り付ける太陽は、容赦なく僕の気持ちを畳み掛けてくるかのようだった。

(……まあ、適当に時間潰して、戻ればいっか……)

そもそも、僕にナンパを求めるのは無理がありすぎる。無茶ブリもいいとこだ。
成果を期待するなど――

「――ああ、そこの青年!」

「……?僕?」

「そうそう!そこのキミだよ!」

なんか、知らない女の人に話しかけられた。浜辺で寝そべってるけど……焼いてるのかも。

「な、なんですか?」

「いやね、ちょっとあの水着を取ってくれないか?」

「あれって……あそこにある水着?」

「そうそう。いやぁ、背中を焼いてたら風で飛ばされてねぇ。ちょうど大人しそうなキミを見つけて助けてもらおうって思ったわけだよ」

確かに……よく見れば、うつ伏せだけど、上半身裸だ。
……ちょっとドキドキしてしまう。
しかしまあ、困ってるなら助けないとな。

「……はい、これ」

「おお!すまんすまん!助かったよ青年!」

「気をつけて下さいよ?」

「いやいや、面目ない」

女の人は、すぐに水着をつけ立ち上がる。
……そして、僕は固まってしまった。

(お、おぅ……ダイナマイト……)

すっごい、美人がそこにいた。

「助かったよ青年。――私は、舞。良ければ、名前を教えてくれないか?」


「――へぇ、友達と来てたんだ」

「うん」

「それで、成り行きでナンパをすることになったと……」

「そうそう」

「ハハハ……!!若いねぇ!」

「舞さんだって、大して年変わらないでしょ?」

「まあ、そうなんだけどね」

「ところで、舞さんは一人で海に?」

「ハハハ!私をナンパするつもりかい?」

「そ、そんなつもりじゃ……」

「冗談だよ、冗談。ちょっと、知り合いとね」

「彼氏さん?」

「そうだよ。……っていいたいところだけど、そうじゃないんだよね~」

「はぁ……」

すると舞さんは、何かを思い付いたようだ。
そして、ニヤリと笑みを浮かべた。

「――そうだ。なあのび太。お礼を兼ねて、キミに協力してやろう」

「へ?協力って……」

「いいからいいから!私に任せなさい!カッカッカッ……!」

……果てしなく不安だ。

「――ジャ、ジャイアン……ただいま……」

「――!やっと帰ってきたか!遅いぞのび――」

振り返った瞬間、ジャイアンは固まった。

「うん?どうしたのさジャイアン。何をそんなに――」

つられて振り返ったスネ夫もまた、フリーズする。

二人の視線は、1点に集中していた。そのさきにいるのは、もちろん――

「――お?キミ達が、のび太の友人だね?」

「……」

「……」

二人とも、微動だにしない。まあ、それもしょうがないだろう。二人の様子からして、おそらくさらに連敗記録を更新したたろうし、そんな中、僕がまさか女の人を連れてくるとは思わなかっただろう。

目を点にしながらも、ジャイアンはようやく声を絞り出した。

「……の、のび太くん……その女の人は……?」

「ええっと……この人は……」

「――私ぃ、のび太にナンパされたんだぁ」

「の、のび太が――ッ!?」

「ナ、ナンパ――ッ!?」

「……ちょっと、舞さん?」

この人は……何を言ってるのだろうか……

舞さんは僕の言葉を無視し、長い髪を指にくるくる巻き付かせながら、猫なで声を続ける。

「だってのび太ったらぁ、あんなに情熱的に詰め寄るんだも~ん。私ぃ、凄くドキドキしちゃったぁ」

「じょ、情熱的――ッ!?」

「つ、詰め寄る――ッ!?」

「舞さん。一度こっちに……」

「ああん!のび太ったらぁ!乱暴!」

とりあえず、一時中断しよう。ていうか、いつまでそんな声出してるんですか。
ジャイアン達に背を向け、こそこそと話す。

「ちょっと舞さん!どういうつもりなんですか!」ヒソヒソ…

「くくく……!見てよの顔!ポカーンってしてるよ!」ヒソヒソ…

「あれは引いてる顔です。やり過ぎですって!」ヒソヒソ…

「そんなことないと思うけどなぁ……」ヒソヒソ…

「とりあえず、軌道修正して下さい!」ヒソヒソ…

「もう……分かったよ……」ヒソヒソ……

密談を終えた僕達は、再びジャイアン達の方を見る。
そして、舞さんは口を開いた。

「……もう……のび太ったら、Sなんだからぁ……私にあれこれ指示してぇ……」

「あ、あれこれ――ッ!?」

「指示――ッ!?」

「ちょっとおおおお!?」

……これは、お礼なのだろうか……

「……のび太……やっぱりお前も、男だったんだなぁ……」

ジャイアンは、感慨深そうに呟いた。片やスネ夫は、呟くことすら出来ず、凍りついたままだった。

「……ちょっと舞さん、これ、どうするつもりなんですか……」

「う~ん……まさか、こんなに純情くんとは思わなかったなあ……」

舞さんは困ったように頬を指でかく。
しかしまあ、一番困ってるのは、僕だったりするんですが……

「――ああ!こんなところに!……課長!探しましたよ!

「うん?……あちゃー。見つかったか……」

突然、背後から声が聞こえた。そして振り返った舞さんは、残念そうに舌を出す。

(課長って……もしかして、舞さんのこと……)

後ろを振り返ると、今度は、僕が固まった。

「――ッ!!」

「え――ッ!?」

「……ん?二人とも、どうしたの?」

固まった僕と、同じく固まったその人を見て、舞さんは不思議そうに顔を交互に見る。
だが僕は、それどころではない。何しろその人は――

「……し、しずかちゃん……!?」

「……の、のび太さん……?」

――まさかの、再会だった。



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