in the place...

in the place...(現場で) また、いつか会う人のためにも、これから出会う人の為にも、そんな出逢ったときの話のネタにして欲しくて・・・。 全ては、in the place.現場で起きています。

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The another story of ...#11

「……どなたですか?」

玄関を開けた瞬間、僕は凍り付いた。

「……具合、どう?」

一瞬、目を疑った。でも、間違いない。

「――し、しずかちゃん!?」

「――ど、どうしてここに!?」

「……剛さんから、のび太さんが風邪引いたって聞いて。お見舞いに……」

「あ……ああ……そう、なんだ……」

(――これは……マズイ!!!)

寝起きでぼけっとしていた僕の脳は、即座に高速回転を始める。

僕の部屋には、咲子さんがいる。そして時刻は朝。誰が見ても、導き出される答えは同じだろう。

――即ち、御宿泊……

(――ま、マズイぞおおおおおお!!!)

しずかちゃんが僕の部屋を訪ねたのは、今日が初めてだった。だがしかし、なぜよりよって今日なのだろうか!
やましいことは何もない。何もない――が!いったい誰が信じると言うのだろうか……

「……ねえのび太さん。本当に大丈夫?」

しずかちゃんは、心配そうに僕の顔を覗き込む。おそらく、死にそうな顔をしているのだろう。

「え!?ああ、ああ!大丈夫大丈夫!すごく元気!」

ちょっと大げさに、ジェスチャーをしながら言ってみた。するとしずかちゃんは、ホッと胸を撫で下ろす。

「良かったぁ……ねえ、上がってもいい?」

(な、なんですとおおおおお!!??)

僕は、更なる窮地に立たされた。

「……だめ?」

「ダメって言うか……その……そう!凄く散らかってるし!風邪で寝てて、全然片付けてないんだ!!」

とりあえず、防衛線を張ってみた。

「もう、のび太さん。片付けないと、治るものも治らないわよ?
のび太さんは寝てていいわよ。私が片付けます」

(逆効果だったあああああ!!!)

こう来るとは!凄まじくマズイ!
ここまで言われたら、断る方が不自然かもしれない!
しかし……だがしかし!家に入れれるはずもない!

どうする……どうする……!!??



「――のび太くん、起きてたの?」

「な゛っ―――!!??」

突然、後ろから咲子さんの声が聞こえた。さらにあろうことか、玄関へと近付いてくる。

そして……

「あれ?誰か来てた……の……」

「……え?……あなたは……あの時の……」

……ついに……ご対面、しちゃいました……。

そしてその場で、僕達はもれなくフリーズする。

その時、僕の脳裏には、なぜか走馬灯が流れていた……

「……のび太さん?」

「は、はひっ――!」

「これ……どういうこと?」

しずかちゃんから放たれる圧倒的なオーラが、僕の心を叩き潰しにかかる。これまで、聞いたことがないくらいに怖い声。
凄まじく――どころではない。超ド級に怒ってるのが分かる。

……が、今の僕には、この状況を的確に説明できるような余裕などあるはずもなく……

「い、いや……これはというと……」

「ちゃんと説明、してくれるかしら?」

「ええと……その……」

……結果、しどろもどろとなり、余計に誤解を招いてしまったようだ。

そんな中、突然咲子さんが切り出した。

「――私は、風邪で倒れていたのび太くんを、看病していただけです」

「……え?」

「……へ?」

ポカーンとする僕達を他所に、咲子さんは続けた。

「ですから、私がここにいたのは、寝込んでいたのび太くんを看病していただけなんです。やましいことは、一切ありません」

「……」

……なんとまあ、意外なことに、咲子さんが助け船を出してくれた。

「……のび太さん?それ、ホントなの?」

「う、うん……実は――」

「――ホントです。嘘なんか言ってません」

あくまでも、咲子さんは毅然とした口調を続ける。
だが、しずかちゃんは、ここで顔をムッとさせた。

「……悪いけど、私は、のび太さんに聞いてるの」

「のび太くんに聞いても一緒ですよ。だってそうなんだし」

「……」

少しずつ、険悪な雰囲気が辺りを包み始めた。二人とも、凄く怖い。

「そもそも、私がここにいて、何がいけないんですか?」

「な、何がって……」

「あなたは、のび太くんの彼女でもないはずです。そんなあなたが、文句を言う資格なんてありません」

「ちょ、ちょっと咲子さん……!」

「――で、でも!私はのび太さんの幼馴染みで……!!」

「それがなんですか!?」

「――!」

「そんなの、ただの幼馴染みじゃないですか!」

「……あ、あなただって!ただの同僚じゃない!」

「……私は……私は、のび太くんが好きです!告白もしました!」

「え――!?」

「好きな人と一緒にいて――何が悪いんですか!?」

「……!」

「……」

「……」

……これ、どうすりゃいいの……

「……」

「……」

さっきの言い合いから一転、双方にらみ合いの膠着状態が続く。
2つの視線はぶつかり合い、火花を散らすかの如、たただ相手を威嚇し続けていた………!!

(……って、他人事みたいに言ってる場合じゃないよな)

「……し、しずかちゃん?」

「………!!」

「あっ!しずかちゃん!」

僕が一声かけた瞬間、彼女は走って帰って行った。
この場合、どうすれば良かったんだろう――
自分の行動の選択肢すら思い浮かばなかった僕は、その場で立ち尽くす他なかった。

「……ごめん」

ふと、後ろからか細い咲子さんの声が聞こえた。見れば彼女は目を伏せ、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
……これも、僕のせいなのかもしれない。
彼女に、非があるわけがない。彼女はただ、僕の身を按じていただけなんだ。

「……会社、行こうか」

「え?」

「遅刻しちゃうよ?」

「のび太くん……」

……だから僕は、今自分に出来る精一杯の笑顔を彼女に見せた。

それから、僕らは仕事に行った。

ドラえもん、僕は、これからどうすればいいんだろう……
君がいれば、何か不思議な道具で何とかしてくれるんだけどね……

――ふと、そんなことを考えた。
でも、彼はいない。いないんだ。
だからこれは、僕が何とかしなきゃいけないんだ。

そうだよね?ドラえもん……




ここまで来ると、まるでバブル時代の連ドラみたいだね。
のび太のモテ期。そして、ふたりの女性の水面下のバトル
じゃ、また
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