in the place...

in the place...(現場で) また、いつか会う人のためにも、これから出会う人の為にも、そんな出逢ったときの話のネタにして欲しくて・・・。 全ては、in the place.現場で起きています。

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The another story of ...#14


「ど、どうしてここに!?」

(あれ?デジャヴ?)

何だか前にも似たようなことが……

「……この前の、お礼を言いに来たの……」

「………へ?」

「ありがとう、のび太さん。私、嬉しかった。あなたが来てくれて……」

この前?この前とはいったい……
僕がどこに来たって?

言葉の真意は分からないが、しずかちゃんは目に涙を浮かべていた。

「私、とっても不安だったの。たった一人取り残されて、どうすればいいか分からなくて……」

「は、はあ……」

「でも、あなたが来てくれた。あれだけ酷いことをした私を、大切だって言ってくれた。……それが、本当に嬉しかったの……」

いやいやいや、本当になんのことでございましょうか。

「……まあ、のび太さんが持って来た缶詰は食べられなかったし、雪山にコートで来るのもどうかと思ったけど……それでも、私はあなたのおかげで助かったの……」

(缶詰?雪山?コート?――――――――あ)

それらの単語を集計した後、僕は思い出した。

「――でも、どうして私が遭難したって分かったの?」

(……それ、子供の僕ぅううううううううう!!!!)


4defd936-s.jpg
思い出した!!
そう言えば子供の時、しずかちゃんが雪山で遭難して助けに行ったんだっけ!!
まさか、それがこの前!?
で、でも、まだ秋じゃないか!?
確かに秋でも既に積もってる山はあるけど……もしかして、あれって秋だったの!?

「……あなたが私に言ってくれたこと、本当に嬉しかったなぁ……。やっぱり、私、自分に嘘は付きたくない」

「え?え??」

「――私、あなたが好きよ、のび太さん」

(え、えええええええええええ!!??)

子供の僕!!いったい何言ったの!!??何事態をややこしくしてんの!!??

「話は、それだけ。――私、帰るわね。お休み、のび太さん」

「あ、あ!ちょっと……!」

しずかちゃんは、帰って行った。立ち去る彼女の背中を、僕は呆然と眺めていた。

……こうして、小学生の僕と未来から来た彼の手により、事態はより一層面倒なことになった。なっちゃった。

どうすりゃいいのおおおお……!!

「――つまり、子どもの時ののび太のせいで、色んな誤解が生まれてしまった、と……」

「うん……そうなんだ……」

ジャイアンのオフィスで、僕は彼にありのままの出来事を告げた。
ジャイアンは腕を組みながら、それを聞く。

「それにしても、のび太に彼女が出来てたなんて知らなかったぜ……そっちの方が驚きだ」

「秘密にするつもりじゃなかったんだけど……言ってなくてごめん……」

「いやいいんだよ。むしろ、祝福したいくらいだ。……それにしても、しずかちゃんの方だな……」

「うん……」

「……やっぱ、ありのまま言うしかないだろ。助けに来たのは、子供の時の自分ですって」

「そうだよね……それしかないよね……」

「そうだ。それしかない。じゃないと、このままじゃみんなが不幸になるぞ?」

「うん……そうだね。ありがと、ジャイアン」

「いいってことよ。また、いつでも相談に来いよ」

ジャイアンに見送られながら、僕は会社を後にする。
確かに、正直に言わなきゃいけない。
でも、とても言い辛いのは事実………

(でも、しょうがないよね……)

重い足を引きずるようにしながら、僕は道を歩き出した。

「………」

重々しい空気を肌で感じながら、僕はその建物の前に立った。
そこは、しずかちゃんの会社。あと、ついでに出木杉の会社。
電話したが繋がらず、こういうことは早い方がいいというジャイアンの助言を元に、僕は単身彼女の仕事場を訪れた。
しかしながら、こういう私的な用件のために職場を訪れるのは気が引くなぁ。
だが、僕の本能が言っている。
――この件は、早急に片付けるべし、と……。

(……了解)

自分の本能に返事をしつつ、僕はその建物に脚を踏み出した。低姿勢で。

一階正面には受付の女性が座っていた。
とりあえず、しずかちゃんとの謁見を申し入れてみることにした。

「あ、あの……」

「はい。いかがいたしました?」

「ここで働いている、源しずかさんとお会いしたいのですが……」

「失礼ですが、ご用件をお伺いしてよろしいですか?」

「ご、ご用件……」

……言えない。
とても、『先日遭難を助けたのは実は子供のころの自分だったからそれを伝えに来た』なんて言えない。
言えるはずもないだろう……

「……あの、ご用件は?」

さすがの受付の人も、不信感に満ちた視線を送り始めていた。もう少ししたら、おそらく警備員が直行してくるだろう。
それはマズイ。さすがにマズイ。
かと言って、なんて説明すればいいかも分からない。

それでも、このまま通報されるくらいなら……僕は、腹をくくった。

「……あの、実は先日―――」

「―――おやぁ?キミは、いつぞやの―――」

意を決し、途轍もなく嘘くさい純然たる本当の用件を口にしようとした直後、背後から声がかかる。
ゆるりと後ろを振り返れば、どこかで見た人が……

「―――ええと、舞……さん?」

「よっ、のび太!久しぶりだねえ!」

舞さんは、相変わらずの笑みを見せながら、僕に挨拶をした。



怒涛のしずかちゃんの展開と
久しぶりのキーマン・舞さん再び
正直になっちゃえよ!と言いたいところだけど

のび太君の行動は・・・
つづく
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